ファクト



「異常気象も増えたし、病気とか日々の暮らしとか、大丈夫か不安。」

2.災害と気候変動

【災害に関する脆弱性】

◆国土を埋め立てで広げ、その25%がゼロメートル地帯(海水面下)のオランダでの気候変動適応支出は、年間人口1人当たり換算で100ドルである。一方、ガンジス川、ブラマプトラ川、メグナ川の三大河川が形成した世界最大の三角州地帯に位置するバングラデシュでは、年間1人当たり0.26ドルである。
・・・"Why climate change poses a major threat for Bangladesh- THE FACTS" New Internationalist No.451 April 2012

◆1980年以降に発生した災害の総件数のうち、低所得国の占める割合は9%だが、死亡者数では低所得国が48%を占めている。
・・・Disasters framework『wateraid報告書』Munich Re (2012) Munchener Ruckversicherungs-Gesellschaft

◆フィリピンでは、2013年の台風「ハイエン」により、 1130万人もの人々が被害を受け、70万人が移住を余儀なくされた。
・・・"5 natural disasters that beg for climate action." (Oxfam)

◆報告された災害の数を見ると、1970年代は1,110件、80年代は1,987件、90年代は2,742件と増加しており、93年からの10年間は2,935件に上る。
・・・"Preparedness for climate change" (The Red Cross/Red Crescent Climate Centre)

【地球温暖化】

◆世界の二酸化炭素排出量(2011年)のうち、中国、米国、日本が占める割合は、それぞれ26.9%、16.6%、3.7%。しかし、1人当たりの排出量ではそれぞれ、6.4トン、16.9トン、9.2トンとなる。
・・・"世界の二酸化炭素排出量に占める主要国の排出割合と各国の一人当たりの排出量の比較(2011年)" (全国地球温暖化防止活動推進センター)

◆地球全体の気温が2度上昇すると、その対応にかかる社会的コストは年間700億ドルから1,000億ドルの規模となる。
・・・"Water Cooperation: Facts and Figures" (UN Water)

◆地球全体の海面は20世紀中に17センチ上昇した。だが、この10年間はその2倍の早さで上昇している。
・・・"Climate change: How do we know? " (NASA's Jet Propulsion Laboratory / California Institute of Technology )

◆このまま最も温暖化が進むと仮定した場合、21世紀末には:
・日本の年平均気温は、3.8~6.8度上昇。
・洪水被害額は、2000年の約2,000億円から、年間4,416~6,809億円と、最大で3倍以上になる。
・熱中症死亡被害額(適応策なしの場合)は、現在と比べて年間1,479~ 5,218億円の増加。
・デング熱を媒介するヒトスジシマカの分布域は、現状の国土の約40%弱から、国土全体の約75~96%に達する。
・海面が60cm上昇した場合、砂浜は80%以上が消失する。
・・・「地球温暖化「日本への影響」─新たなシナリオに基づく総合的影響予測と適応策-」(S-8 温暖化影響・適応研究プロジェクトチーム、2014)

【健康への影響】

◆温暖化の影響により、マラリア、コレラ、デング熱の脅威が一層高まる。
・・・"WHO calls for stronger action on climate-related health risks" (WHO, 2014)

◆5歳未満の子どもたちの最大の死亡原因の一つであるマラリアに感染する人口の割合は、気候変動により今後100年で45%から60%に増加するとみられている。
"Legacy of disasters -The impact of climate change on children" (Save the Children, 2007)

◆気候変動を要因とする死者数は2030年から2050年の間、年間25万人に上ると推測される。3万8,000人の老人が暑気あたり、4万8,000人が下痢、6万人がマラリアにかかり、栄養失調で9万5,000人の幼児が亡くなる計算となる。
・・・"Quantitative risk assessment of the effects of climate change on selected causes of death, 2030s and 2050s" (WHO, 2014)

◆途上国の5歳未満児の子どもの死因のうち、先進国であれば助かるような肺炎、下痢、マラリアで命を落とす割合は3割にも上っている。
・・・「すべての子どもに、5歳の誕生日を。」(ユニセフ)



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