人類と地球にとって2015年が重要な理由



アクション2015は、貧困・格差、不平等、気候変動のない未来に向け、9月に決まるポスト2015年開発目標(ポスト2015)と、12月の第21回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP21)で決まる気候変動対策が、次の世代に暮らしやすい社会と環境を引き継げる内容となることを目指しています。

2つの会議で決まる目標と取り決めが、これからの人類と地球のゆくえを左右します。ポスト2015は2030年までの目標で、COP21で決まるのは今世紀の削減に重要な2020年以降の取り組みに関してです。これらの内容が、次の世代が住む社会と地球の形に非常に大きく影響することは間違いありません。

この2つの会議で議論し最終的に決定を下すのは各国首脳です。彼らは、国や産業のためでなく、人類と地球の将来のために決定を下す必要があります。そうするために、世界の人々が目に見える形で声を上げ、著名人やメディアも巻き込んで国や政治家にプレッシャーをかけていこうというのがアクション2015のねらいです。

ポスト2015年開発目標(ポスト2015)

ポスト2015は、主に途上国の課題解決のために2000年に合意された「国連ミレニアム開発目標(MDGs)」の後継目標です。現在は、17の目標と169のターゲットが提案されている「持続可能な開発目標(SDGs)に関するオープン・ワーキング・グループ成果文書」国連事務総長の統合報告書をベースに国家間交渉が行われています。最終的には9月まで交渉が続き、国連総会で採択の予定です。この内容が貧困・格差への取り組みをより強化するものになるように、また現行の内容がこれ以上後退しないように声を上げる必要があります。
持続可能な開発目標(SDGs)に関するオープン・ワーキング・グループ成果文書(地球環境戦略研究機関仮訳)
Open Working Group proposal for Sustainable Development Goals(成果文書オリジナル)
国連事務総長ポスト2015年アジェンダに関する統合報告書(地球環境戦略研究機関仮訳)
The road to dignity by 2030: ending poverty, transforming all lives and protecting the planet(統合報告書オリジナル)

17の目標は次の通りです。

目標1. あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
目標2. 飢餓を終わらせ、食糧安全保障および栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
目標3. あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
目標4. すべての人々への包括的かつ公平な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
目標5. ジェンダー平等を達成し、すべての女性および女子のエンパワーメントを行う
目標6. すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
目標7. すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な現代的エネルギーへのアクセスを確保する
目標8 . 包括的かつ持続可能な経済成長、およびすべての人々の完全かつ生産的な雇用とディーセント・ワーク(適切な雇用)を促進する
目標9. レジリエントなインフラ構築、包括的かつ持続可能な産業化の促進、およびイノベーションの拡大を図る
目標10. 各国内および各国間の不平等を是正する
目標11. 包括的で安全かつレジリエントで持続可能な都市および人間居住を実現する
目標12. 持続可能な生産消費形態を確保する
目標13. 気候変動およびその影響を軽減するための緊急対策を講じる
(国連気候変動枠組条約(UNFCCC)が、気候変動への世界的対応について交渉を行う一義的な国際的、政府間対話の場であると認識している。)
目標14. 持続可能な開発のために海洋資源を保全し、持続的に利用する
目標15. 陸域生態系の保護・回復・持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・防止および生物多様性の損失の阻止を促進する
目標16. 持続可能な開発のための平和で包括的な社会の促進、すべての人々への司法へのアクセス提供、およびあらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包括的な制度の構築を図る
目標17. 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

(本文は英語、公益財団法人地球環境戦略研究機関の仮訳より)

169のターゲットについては、上記「持続可能な開発目標(SDGs)に関するオープン・ワーキング・グループ成果文書」のリンクをクリックして、PDFの文書をご覧ください。


第21回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP21)

この会議は今年12月にパリで行われ、気候変動に対する2020年以降の国際的な取り組みに関する合意が行われることになっています。現在の目標は、地球の気温上昇を産業革命前と比べて2度未満に抑えることですが、取り組みや交渉も進んでおらず、このままでは4度以上の上昇になると予測されており、人間の生活と環境に大きな影響が出るとみられています。昨年リマで開かれたCOP20では、各国の削減目標案が妥当なものか事前確認し合う制度が確立されず、その他多くの問題も先送りされてしまい、COP21に向けた市民からの働きかけがより一層重要なものになってきています。以下、COP20に参加したNGOの報告です。
気候ネットワーク通信<100号>(気候ネットワーク)
国連気候変動リマ会議(COP20・COP/MOP10)閉幕:国別目標案の準備が本格化へ(WWF)






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